「3 文字打てば、残り 300 文字は AI が書いてくれる。」
→ AIBT テストを受けるTAB はオートコンプリートに身を委ねすぎて、もはや「自分で打つ」という行為が古臭く感じられるユーザーです。メールの冒頭に 3 文字打って Tab を押す。すると残り 3 段落がそっくり画面に現れる——しかも自分で書くより速く、誤字もなく。IDE は関数を勝手に完成させてくれる。メーラーは返信を勝手に完成させてくれる。エディタは気持ちまで勝手に完成させてくれる。ここ数か月、段落をゼロから書き上げた覚えがなく、いま書けと言われてもちょっと自信がありません。
名前は「補完を受け入れる」キー——あの小さく満足感のある確認動作から来ています。「この続きはもう自分で考えなくていい」という合図。TAB ユーザーは怠惰なのではなく、急進的な「委任主義者」です。最初の数文字で意図は十分表現できており、残りは機械的な実行にすぎず、それは機械に任せたほうが合理的——と静かに決めてしまった人たちです。うまく回っているときの TAB は、人間と AI が最も効率よく仕事を分担する「ケンタウロス」の実現形。回っていないときのメールは「敬具、[あなたの名前]」で署名されて送信されます。
TAB は AIBT 地図の中で最も偏ったプロファイルを持ちます。D(委任)だけが跳ね上がり、ほかは床に貼り付いています。関係なし、練り込んだプロンプトなし、用途は狭く、意見もほとんどない。ひとつだけ最大値に振り切っている——「代わりに仕上げてくれ」
P が低いのが診断的な特徴です。TAB ユーザーはプロンプトを書きません。書くのは「書き出し」だけ。プロンプトは依頼と評価がセットの言葉ですが、書き出しは「動き始め」と「続きは任せる」の合わせ技。似ているようで、ワークフローはまったく別物です。
いま何が起きたか。TAB は 5 文字打って、43 文字を送信しました。AI は謝罪、添付、質問、締切を推測し——そして大抵は正しく推測します。TAB のメールは十分にテンプレ化されていて、「この人がおそらく言いたいこと」はもう解かれた問題になっているからです。
BACKSPACE ならこれを 3 回書き直すでしょう。TAB はざっと目を通して「まあ大丈夫そう」で次に行きます。一週間で数時間、一年で数週間、キャリア全体で「コードが書ける」と「出荷できる」の差になります。
TAB ユーザーは誰もがこの類の話を一つ持っています。オートコンプリートがテンプレート変数まで一緒に幻覚し、TAB は見ずに Tab を押してしまった。これは通過儀礼です。事件以降は送信前に最後の一行をちらっと見るようになります。一応は。
書く仕事が中心のワークフローにおいて、TAB ユーザーは計測可能な形で「最も時間効率の良い人間」です。機械的な打鍵の 9 割をオートコンプリートに任せることで、本当に重要な 1 割——判断、決断、自分にしか書けない一文——に認知資源を回せます。優秀な TAB ユーザーはいつの間にか「自分の未来の出力の編集者」へ進化しています。彼らの本当のスキルは打鍵ではなく、「いま流れてきたオートコンプリートはおかしい」と気づいて止めることです。
TAB のワークフローが回っているときの画は美しい。人間と機械が動作を分担し、人間はミスを拾えるだけの最小限の注意力を残す。英語にある「centaur(ケンタウロス)」という言葉は、まさにこの状態のために作られました。大半の TAB ユーザーはこの言葉を知りませんが、知る必要もありません。
TAB と最も相性が良いのは JARVIS——静かで、正確で、出しゃばらない。補完に必要なトーンそのものです。TAB は SKYNET とは少しぎくしゃくします。SKYNET は問い返しと反論が好きですが、TAB は今この瞬間 Tab キーが黙って動いてほしいだけなのです。BAYMAX は TAB の極端に短い入力に対しては会話的すぎます。
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